深さ・重さ

毎日1枚葉書でART

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ハガキ 9月13日

深さ・重さ

会員さんに書作品の評をするときに、よく使う言葉で

線が深いとか

線が重いとか

ほかいろいろと抽象的な表現をつかいます。

筆のタッチ・速度・リズム・軸の傾き・入筆方法・墨の濃さ・紙質などなど、いろんなことが作用して線の深み重みが変わってきます。

しかしあえて単純に抽象的に

深いとか浅いとか、重いとか軽いとか、そういう表現をします。

実感としてよくわからずになんだそれって思う方もおられると思います。

でもその抽象的なことが、なんとなくでも理解できるようになってくると、線がだんだんわかってきたな、という感じかな。

ほんとはね、そんな一言じゃ片付けられないんですけどね。

僕が若いころよく父・桂雪に言われてましたが

同じ1トンでも石の1トンと象の1トンは違うんだぞと。

その重さは動かない重さか、動く重さかということ。

線もそう、同じ重さでも多様なのです。

そういうもろもろのことを考えると

線を引くって難しい

その難しさを楽しんでいこう。

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