古墨軽磨すれば
ハガキ 1月30日
古墨軽磨すれば几(き)に満ちて香しく硯池新に浴し人を照して光る。
(古くから伝わる墨を軽く磨ると机の上に香気がみなぎり硯の池に新しく入れた水は光を反射させて人に輝いている。)
いい情景ですねぇ。
すこし渋くすこし素朴に良寛さん風に書いてみましたけど。
素朴に書くって難しいですね。ついつい力が入ってしまって。
筆の行きたいように行かしてやりたいんですけど、やっぱり筆を使おうとするんです。筆に使われるような気持ちがもてればいいんですけどね。こんな作風の場合はね。
強弱や遅速なんかも知らず知らずのうちに計算してしまうんですよ。
ああ、そんな自分がいやらしい。ほんとに素朴に書きたい。