一歩手前の美学

毎日1枚葉書でART

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ハガキ 2月10日

一歩手前の美学

遺作展2日目

じっくりと作品群を観ると

なんともいえない線の味がある。

この線は書けんなぁ

つくづく思う

やっぱり生きてきた経験がそうさせるのか

なんとも言えない味がある

この味っちゅうやつが曲者でね。

それから強い作品も前面には押し出てないんだよね

絶妙の引き具合っちゅうか

一歩手前でまとめているから、作品が大きく見える。

ついつい一杯に書きがちなんだけどね

一歩手前の美学を感じる。

昨日の夜

妻を助手にして書く仕事をしながら

「なぁ、俺が死んだら誰か遺作展をやってくれるかなぁ」

「そんなこと考えちょらんで、今やらんにゃいけんことをしっかりやり!」

「はい!」

気合が入りました

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